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2012/02/28 / phonda

ああ、プロトコル

会社のパソコンが謎の挙動をはじめ、僕の手には負えなくなった。

サポートセンターに問い合わせるときにいつも思うが、電話でアルファベットを確認するやり取りはちょっとした異空間プレイである。

「ジャパンの頭文字ジェー」とか言うやつだ。

マニュアル対応なのだろうが、ときどきオペレーターが個性を混ぜてくる。

「ニッポンのエヌ」と言う多勢にまぎれて「ニューヨークのエヌ」とアレンジしてくる人がいる。

でもたしかに、「ジャパンの頭文字ジェー」があって「ニッポンのエヌ」というのはラインナップとして変じゃないかなと、僕も思った。

以前、個性をこじらせすぎて「北京のピー」と言った人がいたが、一般的に北京のスペルは「Beijing」じゃないのか。まあ、いいけど。

そういったなかでも、とくに適当に扱われているのはエックスだ。

聞き間違えようがないからだろう。しかしせめて、リズムだけでも形式的にルールをなぞってほしいと思うのが人情。

「アルファベットのエックス」と開き直られたとき、僕は絶句し、そもそもアルファベット以外のエックスを俺は知らないよと、山に向かって叫んだ。

難題なのは分かっている。公共性を備えたポップな「頭文字エックス」の単語など存在しない。だからこそ。だからこそ、ブレイクスルーを狙え。

もし僕がオペレーターなら何と言えばいい。「XO醬のエックス」とか「X JAPAN のエックス」とかか。声に出した瞬間、自意識に殺られてしまいそうだ。

その怪死はやっぱり「Xファイル」として処理されるだろうか。

パソコンが直った代わりに僕が修復不能になったわけだが、これはどこに問い合わせたらいいんだ。

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