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2011/07/14 / phonda

『L.A.ノワール』は『たけしの挑戦状』の夢を見るか?

先日、『L.A.ノワール』(PS3)というゲームを買って、絶望した話などを。

自由に世界を歩き回り、自分の意思でゲームを進めることができる、オープンワールドと呼ばれるタイプのゲームだ。プレイヤーは刑事となり、事件を解決するために奔走する。

僕は人を殺さないルールで進めることにした。それは犯人であってもである。

本筋と関係のないサブクエストをやっているときに、強盗を追いつめると、銃を持った犯人は人質を取った。すると自動でこちらの銃も抜かれ、照準が出た。えっ、いきなり銃? 説得できないのか……。

手を狙って発砲すると、胸に命中。犯人は死んだ。人を殺してしまった。

犯人の死体が車で搬送されて行く。後味は悪かったが事件は解決したのだ。正義を貫くとはこういうことだ。くじけるな俺。街の治安を守るのだ。

ナイーブな気持ちを引きずっていると、次はひったくり事件が発生。同じあやまちを繰り返してはならぬ。

先ほどとまったく同じ流れ。今度は、人質を撃ってしまった。犯人も撃った。死者2名……。

今度は事件解決とはならず、直前から「やり直し」になった。罪もない一般人を撃ったからか。納得はいかぬが、まあ、そういうルールなら仕方あるまい。

言っておくが、僕はゲームが上手いほうではない。殺すな、殺すな、と思うほどに手元は狂う。

同じシーンで何度か失敗していると、救済措置として用意されたと思われる、次のメッセージが表示された。

 ”アクションシーンをスキップしますか? スキップしても事件の進行には影響しません。”

凍りついた。そして怒りと絶望。なんだこれは……。製作者の意図がまったく分からない。銃は勝手に抜かれるが、殺していい人間と殺してはいけない人間がいて、失敗したら「やらなくても大丈夫です。テヘッ♪」か。

ふざけるな&ふざけるな。こんな呪われた世界のどこがオープンワールドなものか。閉ざされた円環世界、もしくは無限退行じゃないか。クソゲーですらない!

こうして、懐疑的になった僕はすぐさま電源を切り、ソフトを中古屋へ売却したのであった。

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