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2011/05/27 / phonda

マリオとテレサとドッスン

デジカメをかまえた男性と、景色を背にポーズをとる女性、そして、そこを通りかかる僕。

男性はシャッターを切るのをためらっていて、被写体にむけては上面のボタンを確認、むけては前面のレンズを確認、とやっていて、なかなか撮らない。

女性は男性がカメラの本体を目視しはじめるたびに、ポーズをとるのをやめて、じれったそうにカメラへ手を伸ばして歩いていく。

ポーズをきめているときは笑顔だったのに、歩いていくときは怒ったような顔だ。

しかしまたカメラが向けられると、即座にバックで戻り、笑顔とポーズをつくる。

二人はちょうど、だるまさんが転んだ、もしくは盗塁をねらうランナーとピッチャーのような関係になっており、20~30秒のあいだに同じ動作を繰り返していた。

ナイーブな心で見れば『ロミオとジュリエット』に、笑えばギャグに、善悪を問い詰めて行けば殺し合いへと、さまざまに発展するだろう。

因果とはそのようなものであり、世界は滑稽で、すべてが等しくフィクションなのであーるー。

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