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2011/02/09 / phonda

君たちはいつも銀河鉄道スリーいくつに乗っているのだね

仕事が終わり、いつも通り帰る電車内でのこと。

ほとんどの車両がそうだが、乗車口のすぐ脇のところには、ちょうど一人が立てるくらいのスペースがある。僕はそこに立って、本を読んでいた。

すると、ロングコートを着た紳士が、僕の胸ぐらをつかむような体勢で腕を伸ばしてきて、がっちりとポールにつかまった。まだ発車していないのに……。そして片手で新聞を広げ、読み始めた。

まあ、その腕はジェットコースターの安全バーだと思うことにして、僕は本の世界にもどった。

ここまでは日常茶飯事。だが、次に登場する「おかき食べオジさん」によって、世界の構造は変わる。

ポケットからひとつずつ取り出したおかきを食べてはタメ息を吐く。せんべい類は、食べている人の周囲に強力なニオイを放つ。おかき食べオジさんは、その臭気にマイナス要素のタメ息をも混ぜた。

いち早く嗅ぎつけたのは、ポールつかまり立ちオジさん。

おかき食べオジさんを睨みつけ、咳払いをし、新聞紙をバサッ!と激しくめくることで、苛立ちを表現した。がっちりとつかんだポールは離さず、僕は狭いスペースに閉じ込められたままだ。

すると、おかき食べオジさんはそのポールつかまり立ち警告に気づき、ポールつかまり立ちオジさんのほうをチラおかき食べ見をしたのち、おかき食べ面倒くさそうにおかき食べタメ息を、おかき食べ吐いた。

ポールつかまり立ちオジさんの怒りはポールの頂点に達し、いきりつかまり立って、さらに激しくバサッ!バサッ!と、ポール新聞をつかまり立ち鳴らした。もはやただのゴリラ。ポールつかまり立ちゴリラだ。

ちょうど一人が立てるスペース読書オジさんの僕としては、これ以上ないスペース迷惑で、まったく意味不明のスペース・マウンテンに乗らされた気分であり、まるで本を読むスペースがなかった。

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